Ritsuko tanno

釧路市内でグループ展に参加&初日を終えて。

今日2024/10/15(火)から始まった、第3回 長倉洋海商店塾生写真展「塾展」に参加しています。

10/18(金)〜10/20(日)までは、長倉洋海氏の書籍や2025年カレンダーの販売も予定されています。ぜひお立ち寄りください。

10/16 11:00〜15:00は私も在廊しています。

長倉洋海商店塾生展2024のチラシ

グループ展「塾展」について

釧路市出身・在住の長倉洋海氏は世界中の人々に語りかけるようにレンズを向けより良い写真を追い続けながら、感じたことを自分自身の言葉で紡ぎ続けてきた方です。1993年に第12回土門拳賞、2023年には第44回巌谷小波(いわやさざなみ)文芸賞を受賞。直近一年に限っても海外での撮影活動はもちろん、15万人を超える動員があったブラジル各地での大規模写真展や映画・ドキュメンタリー「銃と鉛筆 長倉洋海の眸(監督・河邑厚徳)」の舞台挨拶、講演会や執筆などで発信し続けてられています。釧路でお会いするとふわっとした雰囲気に包まれたしかし私には計り知れないとても不思議な方です。

その彼の名を冠した長倉洋海商店塾は写真に親しむために彼が釧路市内で行ってきた一般の人向けの写真講座などの総称で、「塾展」はその参加者が長倉さんの講評を参考にしつつ仕上げた写真作品展です。今年で3回目とのこと。参加者の写真との関わりはさまざま。スマホ参加の方から本格的な方までいます。長倉さんの写真とも違う参加者の個性を感じられる作品群です。釧路市内の写真展にしてはスナップ写真の出展が多いのが特徴かな。

他人との比較などではなく「自分と写真」そこに尽きる。選びプリントし並べることで変わる写真の楽しみ方、写真がきっかけで始まる会話や撮り手や被写体への興味・理解を楽しむ時間があります。

私は自分には見えているけれども無自覚なものやまだ視線を向けられていないことに小さく挑むためと、純粋に写真を通じた交流を楽しむために札幌から参加。釧路の知人との再会やこの空気感を感じるために戻っているというのもあります。

私の作品と初日の感想

私は「Shall we walk」というタイトルの写真群を出展してます。タイトルは観ている方へのかけ声で、知らない街を歩いている気分になってもらえるような展示を考えました。

机上で1人で考えた展示をベースに、長倉さんのアドバイスが加わり、いまの展示の形になりました。最後の最後まで手を動かして見つめて落ち着くまで試行錯誤を繰り返す。展示作業に参加することも学びあり楽しみありのグループ展です。

展示中の私の作品を見た若い外国人観光客のうち1人が、会場で展示していた個展「波間の皿」図録にも興味を持ってくれました。

彼女は滞在先の友人にプレゼントしたいので図録を買えるか、と聞いてくれました。部数が少なく完売していたため、彼女の希望に添えませんでしたが、釧路市民の友人に私の釧路の写真をプレゼントにしたいと思ってくれた事はとても嬉しかったです。

同時に、初めて出会った写真集をプレゼントにしたいという彼女の発想からは、彼女が母国でごく自然に「文化的生活」を営み、生活の一部に文化が馴染んでいることを感じ素敵なことだなと羨ましく思いました。

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