Ritsuko tanno

グループ展「ZEROの境界線」(2024)に出展&在廊

北海道旭川市内で今日始まった
モノクロ写真のグループ展「ZEROの境界線」に参加しています。

★追記(2024/12/10)
最終日は終日在廊します。
12/11(水)10:00~15:00

※終了時間が早いです。ご注意を。

このグループ展は私が所属している
フォト集団「北限」メンバーのうち希望者が出展する写真展です。

作品タイトルは「To Get Here」

私は「To Get Here」というタイトルで、A3サイズ×9枚を出展しています。

「To Get Here」というタイトルはバート・レイノルズが生前最後に主演した映画「The Last Movie Star」のためにWillie Nelsonが作った楽曲から拝借しました。映画は往年のスター俳優が不本意ながら始まった小さな旅でこれまでの自分の選択を振り返る物語ですが、いつからでも新しい選択ができるというメッセージも込められている心暖まる映画です。

私の作品もそんな内容に読めるかもしれません。

今回は自分で搬入しようと旭川に行ってきました。
時間がかかりましたが他の参加者に意見をもらった結果、満足な展示できました(感謝)。

今回は珍しく被写体についてルールを設けていて、道内の道・路が写る写真を選んでいます。

在廊できないと思います。
作品の感想はこちらのページからフォームで送っていただけたら嬉しいです。

作品のご感想フォームのページ

フォト集団「北限」有志展
【ゼロの境界線-原点を探しに】

場所:ギャラリージュンク(Feeeal旭川 5F)
会期:12/5(木)~12/11(水)
   10時~19時(最終日15時)

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「モノクロ」から始まり、作品を提示し続けてきた北限は、来年60周年を迎える。

光の強弱をコントロールして非現実・抽象的イメージを創出する手法に拘ってきた北限ではあったが、カラー写真が主流になった現状は当然の流れだが、今一度原点に戻って、モノクロームの魅力を再確認しようという試みである。
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今日2024/10/15(火)から始まった、第3回 長倉洋海商店塾生写真展「塾展」に参加しています。

10/18(金)〜10/20(日)までは、長倉洋海氏の書籍や2025年カレンダーの販売も予定されています。ぜひお立ち寄りください。

10/16 11:00〜15:00は私も在廊しています。

長倉洋海商店塾生展2024のチラシ

グループ展「塾展」について

釧路市出身・在住の長倉洋海氏は世界中の人々に語りかけるようにレンズを向けより良い写真を追い続けながら、感じたことを自分自身の言葉で紡ぎ続けてきた方です。1993年に第12回土門拳賞、2023年には第44回巌谷小波(いわやさざなみ)文芸賞を受賞。直近一年に限っても海外での撮影活動はもちろん、15万人を超える動員があったブラジル各地での大規模写真展や映画・ドキュメンタリー「銃と鉛筆 長倉洋海の眸(監督・河邑厚徳)」の舞台挨拶、講演会や執筆などで発信し続けてられています。釧路でお会いするとふわっとした雰囲気に包まれたしかし私には計り知れないとても不思議な方です。

その彼の名を冠した長倉洋海商店塾は写真に親しむために彼が釧路市内で行ってきた一般の人向けの写真講座などの総称で、「塾展」はその参加者が長倉さんの講評を参考にしつつ仕上げた写真作品展です。今年で3回目とのこと。参加者の写真との関わりはさまざま。スマホ参加の方から本格的な方までいます。長倉さんの写真とも違う参加者の個性を感じられる作品群です。釧路市内の写真展にしてはスナップ写真の出展が多いのが特徴かな。

他人との比較などではなく「自分と写真」そこに尽きる。選びプリントし並べることで変わる写真の楽しみ方、写真がきっかけで始まる会話や撮り手や被写体への興味・理解を楽しむ時間があります。

私は自分には見えているけれども無自覚なものやまだ視線を向けられていないことに小さく挑むためと、純粋に写真を通じた交流を楽しむために札幌から参加。釧路の知人との再会やこの空気感を感じるために戻っているというのもあります。

私の作品と初日の感想

私は「Shall we walk」というタイトルの写真群を出展してます。タイトルは観ている方へのかけ声で、知らない街を歩いている気分になってもらえるような展示を考えました。

机上で1人で考えた展示をベースに、長倉さんのアドバイスが加わり、いまの展示の形になりました。最後の最後まで手を動かして見つめて落ち着くまで試行錯誤を繰り返す。展示作業に参加することも学びあり楽しみありのグループ展です。

展示中の私の作品を見た若い外国人観光客のうち1人が、会場で展示していた個展「波間の皿」図録にも興味を持ってくれました。

彼女は滞在先の友人にプレゼントしたいので図録を買えるか、と聞いてくれました。部数が少なく完売していたため、彼女の希望に添えませんでしたが、釧路市民の友人に私の釧路の写真をプレゼントにしたいと思ってくれた事はとても嬉しかったです。

同時に、初めて出会った写真集をプレゼントにしたいという彼女の発想からは、彼女が母国でごく自然に「文化的生活」を営み、生活の一部に文化が馴染んでいることを感じ素敵なことだなと羨ましく思いました。

モノクロ写真のグループ展に参加しています。

フォト集団「北限」有志展
【ゼロの境界線-原点を探しに】

今回参加するグループ展は私が所属している北海道旭川市のフォト集団「北限」有志展になります。
フォト集団「北限」は2025年に設立60年を迎える団体で、写真展タイトルの「原点」は、フォト集団「北限」の原点を意味します。

出展作品には最古参のメンバーが60年前に撮影した写真4点を含み、メンバー各自がモノクロを意識して仕上げた作品が並びます。

メンバーのWHさん撮影の会場風景

写真展詳細

2023年11月21日(火)〜11月27日(月)
ギャラリー ジュンク(旭川市1条通8 Feeeal 5階)

出展作品名「Flowing away」

私は「Flowing away」というタイトルで1点出展しています。モノクロ写真であることを意識して写真を選び仕上げました。私は白黒イメージの夢を見る人なのですが、モノクロ写真作りは現実を離れた像を描いて現実を現す作業で、夢を見ているようなところがありました。黒の表現は難しい。

週末は道央道北が荒れそうなので在廊はしない予定です。
よろしければ感想など、お寄せください。

個展の様子は動画でまとめてYouTubeでも公開しようと思っています。
ただまだ準備中なので、現時点(2023/11/21 13:02:36)ではインスタライブ配信の録画でお楽しみください。

インスタライブの動画(録画配信)

Instagram(インスタグラム)のアカウントをお持ちであればどなたでもご覧いただけます。

会場を順に紹介していく内容で個展の雰囲気を感じていただけます。
20分越えの動画です。長いのでご注意を。

個展最終日の2023年9月10日(日)に急きょ開催したインスタライブ。
来られなかった方や個展を後で知った方にも個展のようすを見ていただく大事なコンテンツになりました。

個展図録「波間の皿」のご注文いただいた方、ありがとうございます。
明日から発送する予定です。もう少しお待ちください。

注文をお忘れの方、残り冊数が少なくなっているのでお早めにお願いします。
個展図録「波間の皿」の詳細&ご注文はこちらのページから

和綴じ×トレーシングペーパー加工

ダミーブックを作っていた時、両面プリントしたA4用紙を「(簡易の)和綴じ」で束ねていました。手元にあった製本の本に方法が書いてあり、やってみたらわかりやすかったからです。昨年、糸かがり製本にハマった時期があったのですが、糸かがり製本に比べたら、和綴じはとてもやりやすい(和綴じは奥深く、複雑な方法もあります)。

そんな和綴じのダミーブックは、展示の雰囲気と合っていると見ていただいた方に好評でした。

印刷製本した図録は無線綴じという糊で紙をまとめたものですが、開いてみるといつかバラバラになりそうでした。いまの糊はそんなにヤワではないはずですが、ばらける可能性があるなら、和綴じで強くすればよいのではと思いました。

それが和綴じすることにしたきっかけです。

図録加工の工程は、トレーシングペーパーを裁断、折り、冊子に付けて、冊子に和綴じ用の穴をあけて糸で綴る、です。多かった💦

写真そのものを良くする作業ではないと思うと可笑しいのですが、展示と同じく自分が好きなように仕上げたいと思います。

ということでお待たせしていますが、あと少しです。お楽しみに!

個展「波間の皿」の図録を販売します。
ささやかな記録として20冊だけ作りました。

★追記(2024/04/17 23:35:11)
完売しました。ありがとうございます。

念のためお断りしておきたいのですが、プリント品質は既存の写真集には及びません。製本に関する私の力不足です。それでも興味を持っていただけたり作家サポートの名目でも構いませんので、ご購入を検討していただけたら嬉しいです。

販売概要

  • ・価格 1,800円(税込み、送料は+360円)
  • ・支払方法 現金払い、お振込み
  • ・ご注文方法 この記事下の「ご購入フォーム」からお申込みください。
  • ・販売数 20冊(残0冊 2024/04/17 23:35:11)

図録詳細(内容)

  • ・ステートメント
  • ・作品写真
  • ・展示写真
  • ・撮影情報
  • ・あとがき

図録詳細(仕様)

  • ・サイズ W21cm × H21cm × D0.7cm
  • ・ページ数 92ページ
  • ・表示 ソフトカバー(マットコート紙220kg*マットPP加工)
  • ・本文 マットコート紙110kg
  • ・綴じ 無線綴じ
  • ・印刷 オンデマンド印刷(CMYK4色)

図録詳細(仕様2)追記2023/11/2 21:30

無線綴じに、和綴じ×トレーシングペーパーを施そうと思っています(写真5枚目を参照ください。写真は硫酸紙ートレペはもう少し白く厚いーを後付け&サイズ不足なのでちょっと変です)。 何もしないままのほうがよければ備考欄でお知らせください。

え、また2週間?相変わらず更新頻度がスロウです。こんばんは。

もう10月も終わろうとしているのに、今日の釧路も暖かかったです。
昼過ぎのウォーキングでは、例年より多く舞う雪虫が口に飛び込んできて咽(むせ)ました。おしゃべりはあぶない。

さて、ウォーキングの少し前にオンライン印刷に発注していた、個展「波間の皿」の図録が自宅に届きました。

やっとできた~。

本を作ること(Indesignや印刷)についての雑感

100ページ近い冊子を作るのは初めてでした。データ作成はIndesign、画像は自分でCMYKに変換(すこし調整)して入稿しました。仕事がweb中心で厚い冊子を作ることが無かったこともあり、Indesignを使った作業はよい経験になりました。もうちょっと勉強を続けたい。

印刷結果はふむふむふむ。印刷の世界の入り口で扉もあけてない人間には、オンデマンド印刷やコート紙の写真印刷ってそりゃあんたですかね。結果を評価することも難しいです。

本図録を構成していた時、印刷が不安だと話す私に「(思い通りではないことも含めて)印刷がどう仕上がるかを楽しむ」という話をしてくださった方がいました。失敗か否かしか考えていなかったので新鮮な考えでした。いまの私は不安が勝って楽しむ余裕が持てていませんが、印刷の世界の歴史、広さや奥深さを考えさせられ、好奇心が湧きました。

自分がどんどん小さくなる🙌

最後に余談を少し。

新しいことに挑めば新しい世界の存在に気づき、相対的に自分の存在が小さかったことに気づきます。今回の個展でも、私は自分の存在が以前より小さかったのだと感じましたが、図録作成を終えた今もまた自分の存在の小ささを感じます。

自分がどんどん小さくなる、という表現は、本来は逆ですよね。「世界を経験しひとまわり大きくなる」というのが一般的でしょうか。私が逆の表現を使うことには意図があります。私は昔から自分を存在の大きさを見誤ってきた(完璧主義?プライドが高い?)ので、新しい経験をしてその誤りを正せた、という意識。どんどん自分になっていくような気持ちがあるのです。

そういうわけなので、ひとまず自分にお疲れさまと言わせてくださいね。

21cm×21cmサイズ、92ページ、価格は1,800円(税込み、送料は+360円)。
詳細は「個展「波間の皿」の図録販売について」をご覧ください。

さらに間が空きましたが、
個展in釧路「波間の皿」が無事終了いたしました。
※終了したのは1か月前(9月10日)です。

3日間、まんべんなく来場者があり、延べ人数では約110人の方に展示を観ていただくことができました。旧五十嵐家住宅事務所兼家屋への関心と関係者の方々のご尽力あっての人数ですが、当初目標としていた100人を超える方に来ていただけてとても嬉しいです。

地縁ゼロから始まった個展in釧路でしたが、「面白がる」という私の姿勢に共感できる方にゆるくつながっていただけたことが、私の力の源になって実現した個展だったと思います。

ポッと現れた人間を信じてくださったことそれ自体に、言葉で表現できないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。家族や友人は言わずもがな、家屋を貸してくださった方、アドバイスや協力してくださった方に加えて個展を見に来てくださった初めましての方に対しても思います。自分が逆の立場だったらできるだろうか、と思います。

ちなみに、期間中、食事量が減ったため、体重が2kgも減っていました。当たり前でしょうけれど、まだ疲れが抜けませんし個展関連の作業も続いています。

私が開催希望日の3か月前に個展をやりたい言ったとき、個展準備中だった友人が「本来、1年前から始めるものよ」と言いました。前回の個展も3か月前に打診されたので実行できると思いましたが、終わってみると友人の言う通りでした。形の上ではできたように見えるけれど、やれることはまだまだ残っていると思います。

したがって、作業の順序は本来の順序と違いますが、私の個展はもうすこし続きそうです。

まだお付き合いいただけますか?

すこし間が空いてしまいましたが、
個展3日目を振り返ります。

3日目の2023年9月10日(日)は、穏やかに晴れた一日でした。

搬入日(会期前日)と初日が晴れで、2日目は曇りのち本降りの雨。
そして3日目は晴れ。

天気によって写真の雰囲気が変わる展示内容だったこともあり
全日程が快晴より、天気に変化にがあった今会期のほうが、
お天気には恵まれたように思います。

インスタライブを急きょ行いました(内容は配信中)

2日目に2階の布の展示方法がやっと安定したこともあり
2日夜は気持ちに余裕ができました。

そこで、3日目朝にインスタライブを行うことに決めました。

3日目朝に告知を行って
インスタライブのやり方を友人に調べてもらいながら1度だけ予行練習。
その10分後に本番のライブ配信をしました。
ライブ配信は初挑戦でした。勢いは大事ですね(笑。

ライブ配信では玄関から2階をぐるっと撮影して歩きました。
20分もの長い配信になりましたが、
8-9名もの方がライブ視聴してくださいました。
友人や懐かしい姿もあって嬉しかったです。

まだ録画を配信しているので、
インスタグラムのアカウントをお持ちの方はご覧ください。

存在確認の喜び

2日目までに友人や知人がすでに来場してくれていたこともあり、
会場から11時過ぎまでの静まり返った時間は不安と緊張で落ち着きませんでした。

もし来場者がなくても自分のためにこの空間を最後の時間まで楽しもうと
気持ちを切り替えて、芳名帳に残された感想をゆっくり拝読しました。

自分の作品は100人に1人が共感してくださるようなタイプだと思っています。
だから、芳名帳のメッセ―ジのなかに、
そんな稀有な方々の存在を確認することができて
個展をやってよかったと喜びをかみしめていました。

なぜ他人事?
確認は個展が終わってからになりそうです

3日目最初の来場者がお昼前にいらしてからは
終了まで途切れることなくご来場者がありました。

寝不足と疲労と興奮でまだ思い出せない時間もあるほど
作品、旧五十嵐家住宅兼事務所と展示についてたくさん対話できました。
作品は観ていただいて対話することで完成するのでは?と思っていたこともあり
会期中の対話はゆっくり振り返りたいと思います。

ところで今回の展示は、
自分の写真を自分一人で企画・展示したにもかかわらず
自分のものではないような他人事感がずっとありました。

「いい展示ですね」と言っていただけたとき
「ほんと、うまくいってますね」と答えたのは
自慢ではなくそんな他人事感の現れでした。

自分が決めたということまだ自覚できていない気がします。

写真を撮ることもそうですが、
「表現」は、自分自身が気づいていないことをも
具体的にする行為なのかもしれませんね。

個展が終わって、すべてを振り返り
新しい何かがどんなふうに具体的になったのかを確認するのも楽しみです。

今日は曇天スタートの雨終りの一日でした。
朝から友人たちがあちこちから来てくれて、また釧路生活4年目でやっとできた知り合いのみなさんが来てくださって、賑やかな一日でした。

印象的だったのは、釧路の方たちに一番人気の作品はこ石炭列車のこの小さな一枚だったこと。
春採湖畔を行く列車の姿や運転士が手を振ってくれたいうお話を何人かから聞けました。走る姿を見たかった…。

17時以降は雨降りで客足が途絶え、友人らとたくさんお話をして、これまた個展らしい素敵な時間を過ごせました。

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